「第34回 病診連携Wの会」報告

(2011.7.11更新)

今回、「病診連携Wの会総会」は34回を迎えた。その歴史を振り返ると、平成4年にさかのぼり、済生会神奈川県病院と地域の開業医との間で顔の見える病診連携を築こうとして発足した。当時は、病診連携と言う言葉も珍しく、お互いに試行錯誤を繰り返して、如何に患者のためになる医療が出来るかという話し合いの会であった。多くの問題点を解決して、順調に15年が経過した平成19年に、県病院の縮小と共に勤務医と機能の一部を鶴見区の済生会横浜市東部病院に移行する事になった。「第31回Wの会」が翌年平成20年2月に開かれたが、県病院は、病床の縮小、救急医療のない病院となり、大きな転機を迎えた。一方各地で、病診連携が広く行き渡り、以前とは異なった環境になり、救急患者の問題を含め、周辺の病院との連携がすすんだ。時代と環境の変化の中で、新しい観点より県病院との連携が模索され、約2年間の慎重な検討を重ねて、「第32回Wの会」が平成22年2月に開催された。
質の高い地域医療の提供という新しい観点から、地域神経内科と在宅医療の充実をめざして、国本先生が県病院に着任した。
今回の総会はこのような背景の中で、病診連携の再構築と今後の進展を議題の中心に、企画、開催された。
まず、回復期リハの充実した県病院の入院施設と稼働状態が紹介され、リハ部門を中心に、医師をはじめ各種部門のパラメディカルの多くのスタッフの出席をえて、相互理解を深める事が出来た。さらに今後の在宅医療の構想も披露された。
開業医側からは、

  1. 高齢者社会の時代に、地域に根ざして、在宅医療にも精力的に活躍している神戸先生より、現状報告が統計等を提示してなされ、興味ある解説がなされた。
  2. 終末医療、在宅医療を行っている福沢先生より、経験豊富な報告がなされた。特に終末期医療で遭遇する問題点を的確に指摘し、 病院との密接な連携の必要性も強調された。
  3. 神経専門医の丹羽先生は、神経難病など、神経疾患の在宅医療の難しさと病院の神経専門医との連携の必要性をWドクターという観点から論じた。在宅医療の中で、入退院、諸検査、専門医の診療の重要性を指摘し、家族との信頼関係の維持からも、専門医、病院との連携の必要性が述べられた。急変時、末期などで、患者、家族からも信頼される医療を提供するには、病診連携が求められる時代であり、病院と開業医が日頃、緊密な意見交換の必要性も論じられた。
  4. 今回も多くの開業医、病院、各種パラメディカルの方々のご参加を得て、和やかな、楽しい会になったことを、世話人一同御礼申し上げます。 世話人一同


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